アールさんにインタビュー!
展示中のストリートファイターのスタチューを見ていただいてご感想もお聞きしました!
それではインタビュー、いってみましょぉぉーー!!
・普段フィギュアやおもちゃなどはご購入なされますか?
A. そうですね、意外にフィギュアとかは5,6年前くらいから「いい」と思うものは買うようになりましたね。
今ってゲームセンターのプライズとかも出来がいいじゃないですか。クレーンゲームをやって「すごい造形物っていいもんはいいな」みたいな感覚があって。そこから欲しいなと思うものは買うようになりましたね。
・どんなフィギュアを?
A. 旧ドラゴンボールとかジョジョとか…自分の思い入れのあるものを買うような感じですね。
・アールさんといえば是空のイメージがあるのですがストリートファイターでお好きなキャラクターを教えてください
A.基本的には是空とかガイとか自分が使っているキャラクターが好きですね。
でもやっぱストリートファイターのキャラクターってどれもデザインがすごいなと思うんですよ。
もう30年以上経っているのに、リュウとかケンとか色褪せないじゃないですか。そのアイコン化しているデザイン性が本当にすごいなって大人になればなるほど感じています。
ストリートファイターのリュウ、ケン、豪鬼はいわゆる「道着キャラ」と言われていて大人になればなるほどみんな道着キャラが好きになるんですよ。時間が経つと一周して主人公が好きになる理論みたいなイメージです。
自分の場合、老後の楽しみとして道着キャラをプレイしようと思っていたんですが、今使っている是空で飛ばせて落とす戦法がある程度できるので、使うのはまだ先になりそうです。
・現在スタチュー化しているリュウ・ケン・豪鬼のそれぞれに対するイメージを教えてください。
A.リュウは硬派なんですよね。何を持って硬派かという話なんですが、質実剛健というか、どのシリーズでも奇をてらって勝とうとしても勝てない性能のキャラクターなんです。
真正面から相手と向き合って、ちゃんと駆け引きをして勝つ。王道というか。ゲームでいうと波動拳で相手を飛ばせて昇竜拳で落とすというストリートファイターにおける"正統派"の動きが求められます。
正統派の行動をしないと勝てないし、それがうまければうまいほど勝てるっていうのがどの時代もリュウのコンセプトなんですよね。
だからリュウが好きな人っていうのはちゃんと格ゲーをやりたい人もしくは初心者でとりあえず格闘ゲームをやってみたいっていう人が多い印象です。ストリートファイターの基本が全部詰まったキャラクターですね。
https://statue.prime1studio.co.jp/sfv-ryu-pmsfv-02ut....
ケンはリュウがすごく正統派なだけに、それだけでは満足できない人のための正統派キャラクターっていうイメージですかね。元々はストリートファイターⅡって同じキャラで対戦が出来なかったんです。だからリュウと同じ性能のキャラクターで対戦するために作られたのがケンだったんです。
最初、ケンの性能はリュウとほぼ一緒だったんですよ。リュウとの違いは後ろ投げでリュウは巴投げ、ケンは地獄車という技でした。違いはケンの地獄車の方が画面端にいきやすかった。
元々はそういうキャラクターなんですけど、シリーズを追うごとにリュウは日本人で白い道着の正統派というのに対して、ケンはアメリカ人で赤い道着で技がどんどん派手になっていったんですよね。だから波動拳や昇竜拳、竜巻旋風脚の性能も時代とともに差別化されていきました。
ケンの昇竜拳は炎を纏って相手が燃えてダウンするようになったり、逆にリュウは波動拳が炎を纏って強力になったりとか、リュウの竜巻旋風脚は一発で相手がダウンするのに対してケンの竜巻旋風脚はダウンしないかわりに多段になったり。
結果として一発が重いリュウと派手で手数の多いケンという感じで差別化がされていきました。
よく使う通常技も手技のリュウ、足技のケンと意図的に調整されていたと思います。なので道着使いで派手な戦いをしたい人はケンを使う。だからアメリカではリュウよりケン使いのほうが圧倒的に多いですね。
豪鬼は元々スーパーストリートファイターIIXで隠しボスみたいに登場したキャラクターなんですよ。
スーパーストリートファイターIIXである一定の条件を満たすと最終ボスのベガと戦う直前に豪鬼が出てくるんですよ。
裏ボスみたいにベガを一瞬でボコボコしてから勝負が始まるという演出がとてつもないインパクトでした。それでいてめちゃくちゃ強かったんですよ。
ちなみにその当時は豪鬼という名前もありませんでしたね。みんな戦慄して「あのキャラはやばい…」って恐れられてましたね。
2000年代になると後のシリーズで普通に豪鬼もキャラクターとして使えるようになったんですけど、設定上すごく強いのでバランス調整は『技は強いけど体力が少ないキャラクター』にされたんですよ。
ミスが許されない体力の少ないキャラという形でバランスを取ったんですよ。格ゲーをやらない人向けにわかりやすくいうと『300km出るけどブレーキがポンコツなマシン』みたいな感じで使ってみると物凄くリスキーなんですよ。
体力が少ないからミスしたら他のキャラが(体力を)3割減らされるところが5割削られる。そういうキャラクターですね。すごくリスキーかつ難しい。操作ではなく扱いが難しいキャラクターですね。
リュウが正統派、ケンが正統派亜種というか派手な正統派、豪鬼は正統派を超えたハイスタンダードかつ超リスキー。
現在のストリートファイターVまでの歴史から遡ると各キャラはそんなイメージですね。
https://statue.prime1studio.co.jp/sfv-akuma-pmsfv-01u...
・展示を見てストリートファイター以外でも気になられたスタチューはございますか?
A.ほとんど気になりましたよ。スタチューって存在は知ってたけど何が出てるかというのはあまり知らなかったんですが、これだけ並んでるのを見るとすごいなって圧倒されますね。
その中に『デビルメイクライ』のダンテとか自分の知ってるキャラクターがいると嬉しいしビックリしますよね。正直、プライム1スタジオが新宿マルイアネックスにあるっていうのを知りませんでした。これが店舗に並んでいるのは凄すぎますね。絶対見に来たほうがいいですよ。
格闘ゲームをやってる人でフィギュア好きな人とかおもちゃが好きな人、趣味に生きてる人は多いと思うので、伝えていきたいです。
ワンフェスなどの展示でもプライム1スタジオっていつも話題になってウェブニュースにもなってるじゃないですか。それがまさかよく来てる新宿にあったんかーい!って思いました。こうしてみるともはやインテリアですよねw
インタビュー後は店内のスタチューを撮影なさったり楽しんでいただけました!
アールさんありがとうございました!
アール
MC・実況歴20年の格闘ゲーム実況の第一人者でありeスポーツキャスターの先駆者。
”ストリートファイターの実況といえばこの人!”として数多くのCAPCOMオフィシャルイベントを任される。ストリートファイターリーグ2020実況、CAPCOM CUP、RedBull KUMITE、EVO中継をはじめ世界規模の公式イベントにて活躍。
スクウェアエニックスのドラゴンクエストモンスターズスーパーライト公式実況者としても数年にわたり活動中。ほかTV出演やインタビューも精力的にこなす。世界的な認知度も高く、各国の実況者がそのフレーズを真似している。
2015-2019年三月まで世界的大手配信サイトTwitchJAPANのスタッフとして活動していた。
▼実況MC 実績
CAPCOMcup 2012-2019
TOPANGAチャンピオンシップ 2020
CAPCOM公式大会 25周年大会総司会、闘神祭2015-2019等
EVO日本中継総司会 2013-2019
TGS2017 昇竜拳トーナメント実況
TGS2018 CPTジャパンプレミア実況
TGS2019 CPTアジアプレミア実況
▼TV出演
2019NHK 沼にハマってきいてみた(第一回ストリートファイター、第二回ぷよぷよ)
2019 eスポーツ道第三回
2019-2020 えなこのゆるっとゲーマーズ ほか多数
▼専属公式実況
スクールオブラグナロク(スクウェアエニックス)2015
ドラゴンクエストモンスターズスーパーライト(スクウェアエニックス)2015-現在
Twitter https://twitter.com/papatiwawa
YouTube https://www.youtube.com/channel/UCC_Xg84qaz9qMNiTMguEgKQ